きょう6日(火)は西日本から雨の範囲が広がり、梅雨空が戻ってくる。九州南部では非常に激しい雨や雷雨になる所があり、関東でも夜には雨の降りだす所がありそうだ。気温は西日本ではきのうより大幅に低くなる一方、北日本では高く、30℃以上の真夏日になる所もある見込み。
前線接近で西から雨雲広がる
午前5時現在、九州や四国、中国地方の一部に雨雲がかかっている。これは前線や低気圧に伴う雨雲で、次第に東へと進むため、きょうは西日本を中心に雨の範囲が広がりそうだ。特に九州南部では非常に激しい雨や雷雨になる所があるため、土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水、落雷、突風などに注意が必要となる。近畿でも南部の早い所では午前中から雨が降り出す見通し。夕方以降は東海でも天気が崩れ、関東や北陸でも夜には雨の降る所がありそうだ。さらに北海道も不安定な天気となるため、急な雨や雷雨に注意が必要となる。
南海上には熱帯低気圧 今後台風へ
フィリピンの東には熱帯低気圧があり、ほとんど停滞している。この熱帯低気圧は今後、台風に変わる見込み。この先の動向次第では、日本列島に雨雲の素となる暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるため、今後の動きに注意が必要だ。
気温は西日本で大幅ダウン 北日本は30℃超えも
日中の気温は西日本ではあまり上がらず、きのうより大幅に低くなる所もありそうだ。高知など20℃に届かない所もあり、この時季としてはだいぶ低い気温が予想される。
一方、東日本や北日本ではきょうも平年を上回り、汗ばむ陽気が続く見通し。特に気温が上がりそうなのが東北や北陸で、最高気温は福島で31℃、横手(秋田県)、山形、長岡(新潟県)、富山などで30℃と真夏日が予想されている。こまめに水分補給をするなど、熱中症には十分な注意が必要だ。
(気象予報士・多胡安那)