富山県氷見市でテングサ漁本格化 品質上々

阿尾漁港で天日干しされるテングサ

 ところてんの材料になるテングサの漁が、富山県氷見市で本格化している。5日は間島漁業実行組合が漁を始め、石川県輪島市の海女が素潜りして海の恵みを採取。間島や阿尾漁港では出荷に向けた天日干しの光景が広がる。テングサの量は少なめだが品質は良いという。

 間島沖では組合に協力する海女3人が深さ2~6メートルほどに潜り、岩に付いたテングサを集めた。船で運ばれ、天日干しのため並べられた。同組合は例年5月末に漁を始めるが、天候の影響で遅れた。組合役員の沢井繁さん(76)は「水温が影響しているのか、テングサの付き具合が悪く、今年は本当に少ない」と話した。

 7人が漁をしている阿尾では5月下旬から収穫を始めた。5日も漁師が阿尾海岸近くに船を出し、かまで刈り取ったテングサを漁港に並べて天日干しした。

 テングサは県漁連を通じて出荷されている。

間島沖で始まった海女によるテングサ漁

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