人種差別反対でサッカー親善試合 スペインとブラジルが来春

バレンシア戦でスタンドを指さしながら怒りをあらわにするレアル・マドリードのビニシウス(左)=5月21日、バレンシア(AP=共同)

 スペインとブラジルのサッカー連盟は5日、人種差別反対活動の一環として、来年3月にスペインで親善試合を行うと発表した。ロイター通信が報じた。

 スペイン1部リーグ、レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウスが観客から幾度も差別被害を受けたと主張し、国際的に批判が高まっていた。スペイン連盟は「暴力に対する取り組みを強化し、既存の良好な関係を深める」とした。

 またAP通信によると、スペインの反暴力委員会は1月にビニシウスを模した人形をつるしたとして、4人にそれぞれ約6万ユーロ(約900万円)の罰金と2年間のスタジアム入場禁止の処分を提案した。地元当局が判断する見込み。

© 一般社団法人共同通信社