ブルーベリーのタルト、さっくり甘酸っぱく 京都の老舗コーヒー店、中学生とコラボで開発

笠置中の生徒と小川珈琲が考案した「南山城村産ブルーベリーのタルト」(南山城村北大河原・笠置中)

 小川珈琲(京都市右京区)が、笠置中学校(京都府南山城村北大河原)の生徒たちと「南山城村産ブルーベリーのタルト」を作った。「村で丁寧に収穫されたブルーベリーのおいしさを、多くの人に味わってもらいたい」と思いを込める。

 ブルーベリーは南山城村の標高500メートルの畑で栽培されている特産品。昼と夜の寒暖差があるため、栽培に適しているという。タルトには「ラビットアイ」という品種を使い、さっくりとした生地の香ばしさがブルーベリーのおいしさを引き立たせている。

 小川珈琲は昨年春から、村内の古民家を拠点に動画投稿サイトのユーチューブで、村の魅力や取り組みなどを配信していた。そのつながりでブルーベリー農園と企画を立ち上げ、笠置中の生徒たちの意見を聞きながら商品を開発した。

 昨年度の3年生18人が、地域活性化について学ぶ授業の一環で取り組んだ。生徒たちはケーキを試食したり、パッケージのデザインについて意見交換したりした。生徒たちからは「ブルーベリーの鮮やかさが引き立っている」「ブルーベリーの少し酸っぱい感じと、生地の甘さが合っている」などの声が上がった。

 小川珈琲総合開発部は「パッケージは手作り感を重視し、手書きで描き、村の温かさなどの魅力を伝えられるようにしたこだわりのデザイン」と話す。

 タルトは510グラムで4320円。南山城村北大河原の道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」で販売している。小川珈琲の通販サイトでも購入できる。

© 株式会社京都新聞社