津島氏、宮下氏に面会意向/「県政の方針確認」

今後の県政への対応方針を説明するため記者会見に臨む津島氏(中央)ら国会議員=6日午後、都内

 自民党県連の津島淳会長は6日、知事選で初当選した前むつ市長宮下宗一郎氏と近く面会し、県政運営の方針を確認したい考えを明らかにした。同日は同党の本県国会議員5人が都内で会合を開き、知事選後の対応を協議。選挙戦は保守分裂の構図となったが、党員の懸念や不信を早期に払拭する必要があるとして、「一致結束して県勢発展に尽力する」(津島氏)ことをあらためて確認したという。

 会合後、国会議員5人全員で臨んだ会見で、津島氏は「自民県連として、県政の一つ一つの課題に是々非々の対応を基本に向き合っていく。本県の場合は国が絡むような課題がかなりある。新知事と話し合う場面が必要だ」とし、宮下氏就任前のなるべく早い時期に面会したい意向を語った。

 宮下氏が就任後、県庁の組織や機構を大幅に見直す考えを示しているのに対し、津島氏は「県庁改革をどう進めるのか。よく話をしないとボタンを掛け違えてしまう」と述べ、宮下氏としっかり対話したいとした。

 知事選では同党県議の間で宮下氏、前青森市長の小野寺晃彦氏の支持が割れ、県議会会派内にしこりが残る可能性が指摘される。滝沢求県連会長代理は会見で「(会派が分裂しないよう)津島会長と共に力を尽くす」と強調、県議とも近く議会対応を話し合う予定とした。

 宮下氏当選を受け県連の役員体制を見直す考えはあるか-との問いに、津島氏は「未定。考えていない」と答えた。

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