「忘れることは決してない」14シーズンで「25」のタイトルを獲得、ベンゼマが退団セレモニー「マドリーで引退するという夢があったが…」

[写真:Getty Images]

レアル・マドリーから退団することが決まった元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、クラブに別れを告げた。

4日、電撃的にマドリーからの退団が発表されたベンゼマ。残り1年の契約を全うすることが報じられ、チームメイトに対しても残留する旨を伝えていたが、4日の朝になり翻意。クラブへ退団したい旨を伝えた。

今シーズンのラ・リーガの最終節の試合前に確定した退団。カルロ・アンチェロッティ監督も突然の申し出に驚いたと明かしたが、長らくクラブに貢献してくれたベンゼマの決断を尊重することに決めたと語っていた。

そのベンゼマは、サウジアラビアへの移籍が報じられている中、フロレンティーノ・ペレス会長とともにセレモニーに出席。これまでの活躍を称えられた。

ベンゼマは2009年7月にリヨンから完全移籍でマドリーに加入。銀河系軍団と呼ばれるチームに21歳という若さで加わると、14シーズンにわたってプレーを続けた。

ベテランの域に入ってからもそのパフォーマンスをあげ、2022年はバロンドールを受賞するほどの活躍。クラブ史上最多となる「25」のタイトルを獲得し、公式戦648試合354ゴールを記録した、紛れもないレジェンドとなった。

ベンゼマはセレモニーに出席し、改めて対談について言及。自身をチームへと引き入れたペレス会長への感謝を口にしながら、新たな決断をする時が来たと語った。

「話すのが難しい。たくさんの感情がある。レアル・マドリーとチームメイトに感謝している。僕の人生における素晴らしい道だった。僕が幸運にも子供の頃の夢を実現できたのは、はるか昔、僕がまだ21歳の時に両親と一緒に自宅に来てくれた会長のおかげだ。あなたに会った時、ジズー(ジネディーヌ・ジダン)やロナウドを連れてきた人物なのに、今度は僕にチームに来てほしいと言ってくれた。そのことに本当に感謝している」

「レアル・マドリーを忘れることは決してないだろう。なぜならそれは不可能なことだからだ。ここは史上最高の世界一のクラブた。今日はここを去り、新たな物語を作る瞬間にな流けど、僕にとって最も重要なことはここで勝ち取ったものだ」

「ここに来た最初の日に言ったように、もう一度言う。1、2、3、アラ・マドリード!今日はこのクラブを去るので少し寂しい日だし心が痛む。マドリーと契約してマドリーで引退するという夢が頭の中にあったけど、人生は時々、別の機会を与えてくれ、僕は家族全員とそれを決めた」

また、カルロ・アンチェロッティ監督への感謝の言葉も口にしている。

「また、いつも僕に大きな自信を与えてくれた監督に感謝したいと思う。そのことも決して忘れないだろう。彼はトップの監督であり、一緒に多くのことを学んだ。全てのことに本当に感謝している」

さらに、多くの声援を送り、常にサポートしてくれたファン・サポーターにも感謝を述べた。

「僕たちがとても良い試合を戦い、強さや優れたメンタリティを持てるように、そして今の自分があるように後押ししてくれたサポーターに感謝している。僕は今後、ずっとマドリーの試合を観るだろう。全てのひとたちに感謝している」

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