相模原市は2020年国勢調査に基づく市の将来人口推計を公表した。前回15年の推計に比べると、人口のピークは6年先の25年に延び、人数も約5千人多い72万8千人に達する見込みとなった。本推計ではリニア中央新幹線新駅の建設が進む緑区の橋本駅周辺開発は考慮されていないため、市のまちづくりの行方によっては人口がさらに増加する可能性がある。
前回15年の推計は19年の72万3056人がピークとしていたが、新たな推計では25年に72万8042人に達するとされた。その後は減少を続け、40年に70万2千人を切る見通しとなっている。
各区別にみると、緑区は20年の17万200人から減少傾向にある一方、中央区は20年の27万3800人から増加を続け、27年の27万6200人をピークとしている。
南区も20年の28万1400人から増え続け、33年には28万7900人に達する見込み。南区は市内で唯一、生産年齢人口(15~64歳)が伸びており、25年まで増加傾向をたどるとされている。
本推計はリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)建設や、市の橋本駅周辺整備事業は考慮されていない。今回の人口推計では橋本地区(緑区)はわずかに増加しているが、伸び率が変化する可能性がある。