PGAツアー（米国男子ツアー）とDPワールドツアー（欧州男子ツアー）は6日、対立を続けていた「LIVゴルフ」との和解を発表した。約2年に渡って出場停止処分を下してきたLIV所属選手の両ツアー復帰に向けて動き出す。
欧米ツアーはLIVを支援してきたサウジアラビア政府系のファンド、PIF（パブリック・インベストメント・ファンド）の投資により関連事業の権利を統合する新団体を設立する。発表に伴い、当事者間で係争中の訴訟も終了させることで合意の予定。LIVが主導する団体戦（チームゴルフ）についても成長に協力する方針を示した。
PGAツアーのコミッショナーを務めるジェイ・モナハン氏はリリースを通じて「2年間の混乱と分裂を経て、ゴルフにとって歴史的な日になった」とコメントした。
欧州ツアーの最高責任者であるキース・ペリー・チーフエグゼクティブも「きょうは記念すべき日。PIFとの関係を再構築させるだけでなく、戦略的な提携関係を結べる機会を得ることができて大変うれしく思います。これまで以上に強く、世界中のあらゆる場所にゴルフゲームを提供し続けることになる」と声明を発表した。
PIFの最高責任者、ヤシール・アル・ルマイヤン氏は「LIVがゴルフに前向きな変革をもたらしたことは間違いありません。私たちは、ゲームの歴史と伝統を維持しながら進化する機会があると信じている」と話した。LIVに所属するフィル・ミケルソンは自身のTwitterで「きょうはなんて素晴らしい日だ」と反応した。
