ゴルフの鈴木規夫プロ、デビュー50周年 別府市拠点に後進の育成に力【大分県】

ノートを見せる鈴木規夫プロ=城島高原ゴルフクラブ
1980年の太平洋マスターズで優勝し、トロフィーを掲げる鈴木規夫プロ(城島高原オペレーションズ提供)

 【別府】別府市大畑のプロゴルファー鈴木規夫さん(71)=オハヨー乳業所属=が今年、デビュー50周年を迎えた。海外に羽ばたく国内勢のパイオニア的存在は今、城島高原ゴルフクラブ(GC)を拠点に後進の育成に力を注ぐ。半世紀を「あっという間」と振り返り「残りは『仕上げ』に取り組みたい」と話す。

 鈴木さんは香川県出身。高松市のゴルフ場で修業していた時代の師匠の縁で、1973年、現在の城島高原GCを整備中だった会社に入社。以来、別府市内で暮らし、トーナメントに参加してきた。

 同年のミズノプロ新人でプロデビューして優勝。76年の全英オープンでは10位に入った。81年にはマスターズに出場。国内でも華々しい成績を残した。90年代から若手育成、コース監修などに尽力してきた。

 現在は一般社団法人「日本高等学校・中学校ゴルフ連盟」(大阪市)、県ゴルフ協会国体強化部の両ヘッドコーチの立場で若手のレッスンに心血を注ぐ。「ノート魔」を自称し、講義の内容を書き出す事前準備を怠らない。170センチ、60キロ台の体で青木功、尾崎将司両氏らと戦ってきた心構え、戦略を伝えている。

 近年のゴルファーは雑誌、インターネットなどにあふれるテクニックの型や理論に溺れ、自分を見失っているように見えるという。「感覚を使い、自分の頭で考える。ゴルフの本当の醍醐味(だいごみ)を知ってもらえるよう導いていきたい」と話している。

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