板金加工や金属部品の設計・製作を行う「中園製作所」(神埼市、中園吉信社長)は、折り畳み式のごみ箱(クリーンボックス)を開発した。90センチ大の鉄製で、使用しない時には折り畳めて清掃もしやすい。工場前に置いた箱は青空の下に咲き誇るヒマワリを描き、一見ごみ箱に見えにくい外観にして地域の景観にも配慮した。受注生産で、外観のデザインも要望に応じる。
クリーンボックスは縦、横、高さが約90センチで、ごみ袋の大サイズ(30リットル)を約10袋入れられる。折り畳むと幅は12.5センチになる。
中園社長は市内の小学校と中学校でPTA活動に計10年間携わり、通学路に設置された金属製のごみかごなどの危険性を感じていたことが開発のきっかけだった。「網の中にごみ袋を入れる場所が多いが、自転車にひっかかったり、カラスに被害を受けたりと安全性や衛生面が心配だった」と話す。昨年8月に会社創立50周年を迎え、自社製品で開発したいと思い、製造に取りかかった。
クリーンボックスは外側の塗装を含め17万円程度で販売する。絵柄のデザインや設置費などはオプションで別途料金がかかる。注文から最短約2週間で完成する。
今年4月、同社の工場前にはヒマワリの絵を描いたボックスを1台設置した。中園社長は「地域の方からは『ごみ箱に見えない』など評判も良い。祭りなどのイベント時にも役に立ってほしい」と話す。
問い合わせは中園製作所、電話0952(52)3209。(樋口絢乃)