園児に大村寿司ふるまう 諫早調理師技術会 福祉活動の一環、初企画

酢飯と8種の具材を重ね、大村寿司作りを園児の目の前で実演=長崎市、東公民館

 諫早調理師技術会は6日、長崎県長崎市矢上町の東公民館で、同市宿町のクレセール保育園(楠山美穂子園長)の園児9人を招き、大村寿司(ずし)を振る舞った。
 36年前に発足した同会は30年あまり、諫早市内で独居の70歳以上に健康弁当を届ける福祉活動をしていた。山口信敏会長(76)が地元の長崎市に戻ったのを機に、次は子どもたちに届けようと、初めて企画した。
 会員らは、園児の前で大村寿司作りを実演した。一度に100個分が作れる木箱に敷き詰めた酢飯の上に重ねるのは、甘く煮付けたかんぴょうやシイタケ、錦糸卵など彩り豊かな具材8種。「次はゴボウかな」「ピンクになったね」などと楽しみながら、園児たちは調理師の手元を見詰めた。
 試食では、大きく口を開けてほおばった。薄田湊ちゃん(5)は「色がきれい。卵が一番好き。ご飯をぎゅっぎゅっとするのがすごかった」と話した。

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