いわてワイン、GI登録へ新組織 生産者や自治体が連携

 

 岩手県内のワイナリーや関係自治体が連携して「いわてワイン」のブランド化に乗り出す。品質の高い県産ワインのお墨付きとなる国の地理的表示(GI)保護制度への登録を目指し、6日に「いわてワイン振興協議会」を設立。来春をめどに申請する方向で準備を進める。新型コロナウイルス禍が収束に向かう中、国内の需要回復を見込み、販路拡大や産地の振興につなげる。

 盛岡市内で設立総会を開き、県内ワイナリーなど11団体と県、市町村の関係者ら約40人が出席。GI制度の申請に向けて、先進事例の勉強を進めることを決めた。会長に就いた岩手くずまきワイン社長の鈴木重男葛巻町長は「岩手らしいワインの振興につなげ、情報を共有しながら一体となって健全な運営に取り組みたい」と意欲を示した。

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