「Jスタートアップ九州」 宮崎県内2社 ライトライト、テラスマイル

「Jスタートアップ九州」に選定されたテラスマイルの生駒祐一代表(右)とライトライトの齋藤隆太社長=5日午後、福岡市

 九州経済産業局が有望なスタートアップ企業を選定する「Jスタートアップ九州」に県内から2社が選ばれ、5日に福岡市で選定式が開かれた。営農支援システムを手がけるテラスマイル(宮崎市)と事業承継仲介のライトライト(同)で、県内の選定企業は昨年の4社も含め計6社となった。
 2022年創設のJスタートアップ九州は、国際的に活躍する新興企業創出のため経済産業省が18年に始めた「Jスタートアップ」の九州版。同局や各県、経済団体などでつくるコンソーシアム(共同事業体)が実施主体となり、選定企業と大学などとのマッチングや、資金調達などを支援する。今回は専門家38人が推薦した64社から、独創性や地域性などを基に15社を選んだ。
 14年創業のテラスマイルは天候や出荷量、売上高など生産管理情報をデータ化するシステム「RightARM(ライトアーム)」で、産地の収益力や自治体の担い手育成力の向上を支援。20年設立のライトライトは売り手の店名など個別情報公開型の事業承継仲介サイト「relay(リレイ)」を運営し、地方の小規模事業所を中心に成約数を伸ばしている。
 テラスマイルの生駒祐一代表(45)は「サービス導入が20府県に広がり、流通との連携なども進める中、選定が新たな資金調達につながることを期待している」。ライトライトの齋藤隆太社長(38)は「社会課題解決への取り組みが認められたことがうれしい。より多くの人に知っていただけるよう努力したい」と話した。

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