カタツムリをバナナの葉で作った小舟に乗せ… 豊作と町の発展願う「アブシバレー」 与那原大綱曳実行委員会 沖縄

 【与那原】与那原大綱曳に向けて、虫払いをして豊作を祈願する伝統行事のアブシバレーが3日、与那原町内で開かれた。町内の13区長が参加する大綱曳実行委員会(國仲健次委員長)のメンバーらが地域の5カ所の拝所を巡り、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災、町の発展を祈願した。

 青い法被を着た実行委員会のメンバーは、町内の拝所を上之殿、宗之増、阿知利世主、御殿山、親川の順に巡った。その後、板良敷にある与那原東小学校前の海岸に行き、バナナの茎と葉で作った小舟にカタツムリを乗せ海へ流した。舟は波に乗り水平線に向かってまっすぐ進み、メンバーらは「ここ数年で一番まっすぐ進んだ」「今年の綱はいいぞ」と歓声を上げた。

 与那原大綱曳まつりは、8月19、20日に開催される。

 (上江洲仁美)

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