石川遼「セカンドからリカバリーになるんで…」 全米OP直前のテーマは?

次週海外メジャーも見据えてショットの修正、安定がテーマ(撮影/高藪望)

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 事前(7日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

うれしい悩みだ。石川遼は「なんせ回ったことがないんで…。(コースの)ヤーデージを見たり、(コースに関する)動画を見て、いろいろイメージしているところですけど、ここまで情報がないのは初めて」と苦笑交じりに話す。

念頭に置くのは、2年ぶり7度目の出場を決めた次週の海外メジャー「全米オープン」。会場のカリフォルニア州ロサンゼルスCCは全米有数の名門プライベートコースで、回ったことがないどころか、同大会も初開催となる。「ラフが意外に深くなく、フェアウェイも広そう」「西海岸だけど、グリーンはポアナ芝じゃなくベント芝なんですよね」といった“予習”を必死に進めている。

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カットラインに4打及ばず、今季6戦目で初の予選落ちを喫した前週からの修正ポイントは「はっきりしている」という。まずはドライバーを含めたティショット。「出球はいいけど、(持ち球の)ドローのかかりが悪かった」部分を、いかにイメージに合致させていくか。さらに「今週はそれほどドライバーを持たない」と予想するコースマネジメントにおいて、残り距離が長く残った際のセカンドショットの精度をどれだけ上げていけるか。

いかに情報が少なくても、海外メジャーだ。ミスのないティショット、距離が残るセカンドショットの精度といった部分はコース攻略の基本。「先週(2日目)のフェアウェイキープ率は50%(初日は35.7%)ですから。パーオン率70%の選手なら、グリーン周りとかがリカバリーだけど、僕はセカンドショットからリカバリーですから」。自虐節の裏側にやるべきテーマがある。今週の優勝争いのためにも、全米オープンで戦うためにも、ショットの状態を上げていくことが大前提になる。(福岡県桂川町/加藤裕一)

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