浸水による被害でリハビリ施設の利用を休止していた静岡県沼津市のきせがわ病院が6月7日から患者の受け入れを再開しました。5日ぶりの再開に、患者と病院の職員が口にしたのは感謝の言葉でした。
<滝澤悠希キャスター>
「沼津市原地区の災害ごみ置き場です。金曜日の雨から5日経っていますが、さまざまな種類のごみが積まれています」
床上・床下浸水合わせて、約300棟の被害が確認されている沼津市。7日も片付けによって出た災害ごみを集積所に持ち込む人の姿が多く見られました。
<地元住民>
「こっちが終わったと思ったら、別のところからごみが出てきたり、終わらない。片付けが大変」
一方で、“日常”を取り戻す為に大きな一歩を踏み出した施設もあります。
<滝澤キャスター>
「7日から通所リハビリが再開したきせがわ病院。利用者の方、いきいきと運動されています」
沼津市大岡の「きせがわ病院」では、通所リハビリテーション=「デイケア」の患者受け入れを再開。7日は35人の患者が訪れ、久しぶりのトレーニングやストレッチで体の状態を確認していました。
<利用者>
「前と変わらずに(自分の体が)動くのが確かめられてよかった」
先週の記録的豪雨で、リハビリ施設となっている1階部分は、最大で1m50cmも浸水。ランニングマシンや医療機器など施設の7割ほどの物が廃棄を余儀なくされたということです。それでも、病院の職員や地元のボランティアなどが発災直後から懸命な片付け作業を行い、7日、大雨から5日ぶりにリハビリ施設を再開できたのです。
<利用者>
「(再開まで)1か月はかかるんじゃないかと思っていたが、職員の方が頑張ってくれて、本当にありがたい。感謝している」
<きせがわ病院 川村大樹療法士長>
「運動しない期間で(体の)機能が落ちてしまうので、早く再開してリハビリを積極的に行いたいという思いだった。(患者たちが)再開を望んで利用してくださったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」