J1京都が11人目のPKでJ3富山にジャイキリ許す…前回王者・甲府が勝利でACL覇者・浦和は関西大に辛勝 大分ダービーではヴェルスパが下剋上!《天皇杯》

[写真:©︎JFA]

第103回天皇杯第2回戦の29試合が7日に各地で行われた。

昨季のJ1王者、今季も明治安田生命J1リーグで2位に付ける横浜F・マリノスは、都並敏史監督率いる日本フットボールリーグ(JFL)のブリオベッカ浦安とニッパツ三ツ沢球技場と対戦し、勝利を収めた。

[5-4-1]でブロックを敷く浦安の前に攻めあぐねる時間が続いた横浜FMだが、26分に上島拓巳の対角のフィードに反応した井上健太がGKとの一対一を迎え、冷静にこれを制して試合を動かす。39分にはオフサイドとなったが、水沼宏太の左ボレーがクロスバーを叩くなど、徐々にボックス内でのプレーが増え、リードを奪って前半を終えた。

折り返しての67分には途中出場が絡み、村上悠緋のクロスから植中朝日がネットを揺らすも、吉尾海夏の縦パスを受けた村上のタイミングがオフサイド。徐々にゴールに近づく横浜FMは、78分に吉尾の左CKからエドゥアルドが決めてようやくリードを広げると、終盤の直接FKや窮地をGKオビ・パウエル・オビンナの好守でしのぎ、完封勝ちで次のステージへ駒を進めた。

また、昨年はJ1勢を次々と撃破し、クラブ史上初の優勝を成し遂げた前回王者のヴァンフォーレ甲府は、トランスコスモススタジアム長崎でV・ファーレン長崎とのJ2対決に臨み、7分に得たオウンゴールでの1点により、1-0で勝利を収めている。

J1では下位に沈むガンバ大阪は高知ユナイテッドの策にはまり、1-2で敗戦。ジャイアントキリングを許した。また、J3首位のカターレ富山と対戦した京都サンガF.C.も、ビハインドの90+1分にパトリックの劇的同点弾で追い付いたものの、11人目まで突入したPK戦の末に敗れた。

さらに、J2で2位の大分トリニータもヴェルスパ大分との“大分ダービー”で0-1と敗戦。清水エスパルスも延長戦の末、FC岐阜に黒星を喫した。

G大阪と同じくJ1で苦しむ柏レイソルだが、真家英嵩のハットトリックなどで、山梨県代表の山梨学院大学PEGASUSに7-1と圧勝。湘南ベルマーレも鈴木章斗が前半だけでハットトリックを達成し、6-1で北海道代表のBTOP北海道を下している。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制した浦和レッズは、たびたび天皇杯で下剋上を見せる関西大学と激闘。延長戦の末に伊藤敦樹のゴールで辛くも難敵を退けた。

その他の結果は以下の通り。

◆天皇杯2回戦

6月7日

横浜F・マリノス 2-0 ブリオベッカ浦安(千葉県代表)

ツエーゲン金沢 2-3 FC町田ゼルビア

京都サンガF.C. 2-2(PK9-10) カターレ富山(富山県代表)

アルビレックス新潟 1-0 レイラック滋賀(滋賀県代表)

名古屋グランパス 3-2 ヴィアティン三重(三重県代表)

ベガルタ仙台 1-0 藤枝MYFC

浦和レッズ 1-0 関西大学(大阪府代表)

モンテディオ山形 1-0 ソニー仙台FC(宮城県代表)

鹿島アントラーズ 3-0 Honda FC(アマチュアシード)

V・ファーレン長崎 0-1 ヴァンフォーレ甲府

ジュビロ磐田 2-0 カマタマーレ讃岐(香川県代表)

セレッソ大阪 5-0 Cento Cuore HARIMA(兵庫県代表)

ジェフユナイテッド千葉 0-1 大宮アルディージャ

湘南ベルマーレ 6-1 BTOP北海道(北海道代表)

ファジアーノ岡山 2-1 ギラヴァンツ北九州(福岡県代表)

川崎フロンターレ 3-1 栃木シティFC(栃木県代表)

水戸ホーリーホック 1-0 レノファ山口FC

ガンバ大阪 1-2 高知ユナイテッドSC(高知県代表)

柏レイソル 7-1 山梨学院大学PEGASUS(山梨県代表)

徳島ヴォルティス 2-1 いわきFC

北海道コンサドーレ札幌 3-0 SC相模原(神奈川県代表)

大分トリニータ 0-1 ヴェルスパ大分(大分県代表)

サンフレッチェ広島 5-0 FC徳島(徳島県代表)

ブラウブリッツ秋田 1-2 栃木SC

アビスパ福岡 2-0 FC今治(愛媛県代表)

清水エスパルス 1-2 FC岐阜(岐阜県代表)

FC東京 3-1 福島ユナイテッドFC(福島県代表)

東京ヴェルディ 2-1 ザスパクサツ群馬

サガン鳥栖 5-1 テゲバジャーロ宮崎(宮崎県代表)

6月14日

【35】ヴィッセル神戸 vs AC長野パルセイロ(長野県代表)

6月21日

【44】横浜FC vs いわてグルージャ盛岡(岩手県代表)

【56】ロアッソ熊本 vs FC琉球(沖縄県代表)

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