気象庁によると、強い勢力の台風3号(グチョル)は6月9日午後9時現在、フィリピンの東をゆっくりとした速さで北北西に進んでいる。今後、北東寄りに進路を変え日本に近づく恐れがある。気象庁の予想進路、勢力予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考に調べた。⇒台風3号の最新状況は
気象庁の進路予想
台風3号は6月9日午後9時現在、フィリピンの東にあり、北北西に進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から110キロは風速25メートル以上の暴風域、440キロ圏内は風速15メートル以上の強風域となっている。
日本の南に進んでいるとみられる10日午後9時時点では中心気圧975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルの予報。11日午後9時時点の中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルで、中心から200キロ圏内が暴風警戒域になっている。14日午後9時までには日本の東で温帯低気圧に変わる見通し。
進路予想をみると今後、フィリピンの東を北北西寄りに進み、徐々に北東寄りに進路を変えながら進む見込み。沖縄地方気象台が6月9日夕方に発表した気象情報によると、11日ごろから12日ごろにかけて大東島地方の南から東の海上へ進む見込み。大東島地方では11日は強風となり次第にしける見込みで、強風や高波に注意が必要としている。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風3号は気象庁と同様、今後は北東寄りへ進路を変えるとみているようだ。6月11日から12日にかけ沖縄県の大東島地方で強風になる可能性があるため、今後の動きに注意が必要だ。
中心付近の風の強さの予測
6月10日午前3時:44m 6月10日午後3時:41m 6月11日午前3時:39m 6月11日午後3時:36m 6月12日午後3時:31m 6月13日午後3時:23m
「グチョル」名前の意味
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「グチョル」の命名国はミクロネシアで、ミクロネシア諸語で「ウコン(ターメリック)」を意味する。