ホタル幻想的に乱舞 那須烏山

木須川沿いを飛び交うホタル(30秒間露光)

 【那須烏山】夏の訪れを告げるホタルが大木須のオオムラサキ公園付近の里山で飛び交い、地域住民や観光客らは幻想的な風景に酔いしれている。

 同地区の住民らでつくる一般社団法人「里山大木須を愛する会」(川野辺真(かわのべまこと)会長)によると、今年は例年並みの5月26日にホタルを初確認した。今月初めから同公園近くを流れる木須川沿いで群れで飛ぶようになった。ゲンジボタルは7月上旬、ヘイケボタルは8月上旬まで楽しめる見込み。

 6日は曇り空で月明かりがなく、時折現れる小さな光の玉がひときわ目立っていた。宇都宮市への観光の帰り道に寄ったという水戸市、会社員吉田駿平(よしだしゅんぺい)さん(28)と同郡司華奈(ぐんじかな)さん(27)は「こんなにいるとは思わなかった。すごくきれい」と声をそろえた。

 17日午後5時からは同公園で4年ぶりに南米民謡のコンサートが開かれるほか、同会員による群生地の案内もある。

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