水田や水路で生き物探せ 児童と地域住民が調査 清原北小

ビオトープで見つけたアカハライモリを手にする児童

 【宇都宮】清原北小は6日、地域住民を講師に迎え、水田や水路など身近な水辺に生息する生き物の調査を実施した。

 自然環境や生き物に関する学びを深めようと、地元の自然愛好家で構成する「板戸ネイチャークラブ」と「メダカ里親の会」が協力し、5年生を対象に毎年実施している。この日は児童16人と会のメンバー7人が参加し、学校付近のビオトープや水田、水路など4カ所で調査を行った。

 児童たちは「何かいるよ」「カエルだ」などと声を上げながら、手にした網でドジョウやヤゴなどを次々に捕獲。環境省レッドリストの準絶滅危惧種に指定されているアカハライモリや、特定第2種国内希少野生動植物種のタガメなど、珍しい生き物も見つけた。

 タガメの幼虫を捕まえた林奈緒(はやしなお)さん(10)は「(河岸段丘の)上下の水田ですんでいる生き物が違うことに驚きました」と笑顔。橋本大芽(はしもとたいが)くん(11)は「初めて見る生き物もいて楽しかった」と話していた。

手にした網で水中の生き物を探す児童たち
ビオトープで見つけたアカハライモリを手にする児童

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