カターレ富山、J1に初勝利 京都にPK戦10―9

  ●天皇杯2回戦 

 天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権2回戦は7日、京都市のたけびしスタジアム京都などで行われ、富山代表のJ3・カターレ富山がJ1・京都サンガF.C.と対戦、延長を終えて2―2からのPK戦を10―9で制した。FW大野耀平が2ゴールを挙げた。チーム創設以来、初めてJ1相手に勝利を収め、「番狂わせ」を起こしたカターレが3回戦進出を決めた。

 J3首位(全20チーム)の富山がJ114位(全18チーム)の京都を相手に金星を挙げた。4日のJ3リーグ・カマタマーレ讃岐戦から、先発メンバーはGK田川知樹以外のフィールドプレーヤー総入れ替えで臨んだ。

 試合は前半6分にPKを獲得すると、元京都の大野が先制ゴール。同32分に同点とされ、1―1で始まった後半は12分に再び大野がネットを揺らした。今季のリーグ戦では6試合にいずれも途中出場で無得点ながら、古巣相手に「恩返し弾」2発を決めてサポーターを大いに沸かせた。

 後半アディショナルタイムに追加点を許し、2―2と試合は振り出しに戻り、延長は両者無得点。PKで11人が蹴り、白熱の勝負をものにした。

 富山は7月12日、J1・アルビレックス新潟と対戦する。

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