幻の「シチダンカ」見頃 ヤマアジサイ、太閤山ランド

  ●江戸末期、シーボルトが紹介

 射水市の県民公園太閤山ランドで7日、幻のアジサイと呼ばれる「シチダンカ(七段花)」が見ごろを迎え、多くの来場者が星の形をした青やピンク色の花を楽しんでいる。

 同園によると、シチダンカはヤマアジサイの一種で、園内の「あじさい通り」に約100株が植えられている。江戸末期に日本を訪れたシーボルトが紹介したとされ、1959年7月に神戸市の六甲ケーブル西側で発見されるまで国内では絶滅したとされていた。

 県民福祉公園総務企画課の水野靖之課長補佐は「涼しげな淡い青色の花を堪能してほしい」と話した。見頃は今月中旬まで。

  ●16日から祭り、ライトアップなど

 同園では16日から「2023あじさい祭りin太閤山ランド」(富山新聞社後援)が開催される。展望塔近くのあじさい通り約500メートルの区間に色鮮やかな約110品種2万株のアジサイが植えられている。7月2日までの期間中、ライトアップやイルミネーショントレーンの運行、イベントなどが繰り広げられる。

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