加賀でネパール結婚式 ヒンズー教伝統、100人祝福

演奏に合わせて踊るニラジさん(右)とサルミラさん=加賀市大聖寺南町

 加賀市大聖寺南町で7日、同市在住のネパール人の男女がヒンズー教の伝統的な作法にのっとった結婚式を挙げた。会場は新婦の親が経営する飲食店横の駐車場。テントでつくった「式場」には国内外から親族や友人ら約100人が駆け付け、にぎやかな演奏と踊りで夫婦の門出を祝った。

 2人はニラジ・ダカルさん(30)とサルミラ・カンデルさん(22)。新婦サルミラさんの父カンデル・ハリ・プルサドさん(46)が飲食店「プラシッダ」を経営しており、入居するビルの所有者瀬戸達さんの協力を得て駐車場で式を行った。

 式はネパールの太鼓や笛の演奏で幕を開け、伝統衣装に身を包んだ新郎新婦が装飾品を交換したり、額に赤い印を付けたりして、人生を共に歩んでいくことを示す儀式を執り行った。

 参列者は音楽に合わせて踊り続け、会場は祭りのような雰囲気に。サルミラさんが日本語を学ぶ小松市国際交流協会の関係者も加わって祝福した。

 新郎のニラジさんは「大勢の人の前で伝統的な結婚式を挙げられてうれしい」と笑顔を見せた。

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