万博弁当に南砺のみそ 石黒種麹店、富山県内から唯一の食材

万博弁当の食材に選ばれた石黒種麹店の「蔵出し味噌」

 2025年大阪・関西万博を盛り上げようと、全国の市区町村長でつくる「万博首長連合」が7日、東京都内で開いた総会で、全国34市町の食材を使った「万博弁当」を発表した。富山県内から唯一、石黒種麹店(南砺市福光新町)のみそ「蔵出し味噌」が食材に選ばれた。県産コシヒカリの一等米で作ったこうじと特別栽培の国産大豆を使ったこだわりのみそ。石黒八郎社長は「大変名誉で光栄」と喜んでいる。

 万博の趣旨に賛同する全国の自治体から特産品を持ち寄り、「和牛ばら肉の赤ワイン煮込み」「穴子の棒ずし」など23品目を盛り付けた。万博の機運醸成と地域の魅力発信につなげるのが目的で、食材は厳選した35種類を使用。石黒種麹店のみそは「塩引鮭の味噌漬け」の食材に採用された。

 特別栽培の国産大豆などを使った蔵出し味噌は、10カ月かけて天然醸造させたこだわりの商品で、南砺市から食材提供の打診があったという。石黒社長は「これからも手間暇をかけた商品を提供していきたい」と話している。

 万博弁当お披露目の際には、同市福野地域の特産綿織物「福野縞(じま)」のランチョンマットと同市井波地域で作られた箸、箸置きが添えられた。

 万博首長連合は約630の市区町村が会員となっており、田中幹夫市長が会長代行を務めている。

万博弁当お披露目の際に添えられたランチョンマットや箸置き

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