淡路島の「道の駅うずしお」リニューアル 海の幸、絶景楽しむ場に 25年春完成へ

リニューアルされる「道の駅うずしお」のイメージ図(南あわじ市提供)

 兵庫県南あわじ市が進める「道の駅うずしお」(南あわじ市福良丙)リニューアル事業の起工式と安全祈願祭が5日にあった。鳴門海峡を望む岬の先端に位置し、大鳴門橋の自転車道整備などでさらに利用が見込まれることから再整備を計画。海の幸や絶景を楽しめるスペースを備え、大阪・関西万博の開催に合わせて2025年春の完成を目指す。(西竹唯太朗)

 旧施設は1970年に建設。大鳴門橋や渦潮を望む眺めの良さから、多くの観光客の人気を集めてきた。一方で、半世紀がたち老朽化が進んだため、市は同じ場所で施設を建て直す形でのリニューアルを決めた。

 昨年11月に旧施設の解体工事が始まり、今月末に終了予定。解体と施設の新設を合わせた事業費は計約15億円に上る。

 新施設は地下1階、地上2階。1階は、淡路島特産のタマネギやご当地スイーツなど土産物の販売コーナーを中心に整備し、キッズスペースも設ける。

 2階にはレストランが入り、眼下の景色を楽しみながら、海の幸などに舌鼓を打てる。

 地下は、施設を運営する指定管理者の事務スペースとして利用する。また、旧施設に屋上はなかったが、新施設では絶景を見物できる場として開放する。

 大鳴門橋の自転車道が完成すれば、新施設付近が淡路島側の入り口になる。

 起工式で守本憲弘市長は「南あわじだけでなく、淡路島全体や瀬戸内の地域振興の拠点となる施設を目指したい」と話した。

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