路上で「好みの」女性を無断撮影した警察官を処分 注意され逃走、追いかけた男性が肋骨骨折

京都府警本部

 路上で女性の容姿を無断で撮影してトラブルを起こしたとして、京都府警監察官室は8日までに、北署の60代の男性巡査部長を本部長訓戒の内部処分とした。処分は5月25日付。

 府警によると、巡査部長は昨年5月、京都市下京区内の路上で、歩いていた面識のない女性の後ろ姿をデジタルカメラで撮影した。目撃者から「何撮ってんの」と注意されて200~300メートル逃走し、追いかけた別の男性とトラブルになった。下京署員が駆けつけたところ、男性と巡査部長が倒れていたという。

 男性は同11月に下京署に告訴状を提出。府警は、巡査部長が制止を振り切った際に男性のバランスを崩させ、左肋骨(ろっこつ)骨折など全治1カ月のけがを負わせたとして、今年5月25日に過失傷害容疑で京都地検に書類送付した。

 巡査部長は「好みの女性の後ろ姿を撮影したかった。トラブルを起こしてしまい深く反省している」と話しているという。

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