アルゼンチン代表FWリオネル・メッシがアメリカMLSのインテル・マイアミへの移籍を決断し、自らその意思を明らかにしたことを受け、バルセロナが公式サイトでメッシの幸運を祈るメッセージを送った。
バルセロナは「6月5日の月曜日、選手の父親であり、代理人でもあるホルヘ・メッシ氏が、ジョアン・ラポルタ会長に対し、インテル・マイアミに移籍するという選手自身の決断を伝えてくれた。リオネル・メッシが再びブラウグラーナのユニフォームに袖を通すというバルセロナと彼自身の希望を考慮に入れつつオファーを送っていたが、残念ながらかなわなかった」とのコメントを公表。
「ラポルタ会長は、これまでのように多くのことを要求されず、スポットライトを浴びることやプレッシャーを感じることから解放されたリーグで戦いたいというメッシの決断に理解を示し、その意思を尊重する」とした。
また、メッシ側との関係がこれで断絶するわけではなく、「ジョアン・ラポルタとホルヘ・メッシは、バルセロナでこれまでも、今も、そしてこれからも愛され続けるフットボーラーを称えるために、バルセロナファンからメッシへの賛辞をより促進できるように今後も協力していくことで同意に達した」としている。
この文書の中では、メッシのインテル・マイアミ移籍がラポルタ会長に伝えられたのは「6日5日」となっているが、ホルヘ氏はこの日、ラポルタ会長の自宅を訪れ、会談を行っている。
ホルヘ氏は会談後、マスコミに対して「レオはバルサに戻りたいと考えているし、私もそうしてほしいと思っている。今後どうなるかはまだ分からない」と語っているが、この時すでにラポルタ会長に対してインテル・マイアミ移籍の意思を伝えていた可能性もある。
いずれにしても、ラポルタ会長が主力を放出してまで望んでいたメッシの帰還は実現しないことになった。バルセロナとしては来シーズンのチーム構築に向けて再考を迫られることとなった。