バルセロナ移籍が噂されていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがアメリカMLSのインテル・マイアミへの移籍を決断したことを受け、メッシと同様にバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍していたブラジル代表FWネイマールがバルセロナ側に復帰を“逆オファー”しているという。バルセロナの地元紙『スポルト』の電子版が報じている。
同メディアによると、バルセロナのシャビ監督はメッシが帰還することを想定しながら来シーズンのチーム作りを進めていた。メッシを中心とした布陣への変更を計画し、メッシがフランス代表FWウスマン・デンベレやブラジル代表FWハフィーニャ、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの活躍をさらに促進するだろうと考えていたという。
そのためにシャビはメッシと何度もコミュニケーションを取っていたが、メッシのインテル・マイアミ移籍でその計画は白紙に戻さざるを得なくなった。
また、スペイン代表FWフェラン・トーレスとスペイン代表FWアンス・ファティはシャビの中でほぼ構想外となっており、放出が濃厚と見られている。加えてメッシとの契約もかなわなかったため、クラブとしては違いを生み出せる前線の選手を補強する必要に迫られている。
そこで注目されるのがネイマールで、彼はPSGを離れてバルセロナに戻りたい意向をバルセロナ側に伝えているという。
懸念はPSGで高額の報酬を受け取っていることと、PSG側が彼の放出に難色を示していることだが、ネイマール側は報酬の大幅な減額も含め、古巣復帰に向けてあらゆる努力をするつもりだという。
メッシ獲得のために準備していた資金を流用できるとは言え、ラ・リーガには年俸制限がある。ネイマールの帰還が仮に現実味を帯びたとしても、彼自身にとっては厳しい条件を提示されることは間違いないが、それでも本人はバルセロナ行きを望んでいるようだ。