女子力が高い女性の失敗から学ぶ「モテるコツ」真の“モテテク”とはいったい…?

料理好き、世話好きで、気が利く、ポジティブな発言が多い、てきぱき動けて、周囲への気配りができる、美容にも気を遣っている。

こんな女性は「女子力が高い」と称されます。さぞかしモテモテでしょう。

ところが現実は、女子力が高いからといって、男性にモテるとは限らないのです。そこには女子力の高い女性に共通の「モテない」理由が潜んでいるのです。

女子力が高いのにモテない根本的な原因を、事例をもとに紐解くことによってモテテクを深めていきましょう。

女子力が高くても…なぜかモテない理由とは?

1: 気が利く女性の悲劇

佳子さん(仮名・32歳)は、婚活パーティ―や社会人サークルでも、ピンとくる出会いがないため、婚活アプリで探します。

しかし、複数の男性と付き合う一歩手前で別れることが多かったそう。

「相手の食の好みを聴くと、美味しいお店を探します。そしてデートの約束の前に『こんな店があるんだけど』と候補の店をいくつか提案してしまって。それってまずかったのかな」

このようにサービス精神を発揮してしまうと、相手の男性は佳子さんの期待とは正反対のことをしてくるようになったそうです。

「私が気を利かせてあれこれすると、男性はすぐに体の関係を求めます。『そんなつもりはないし、そこまでの関係ではないのでは?』といつも同じパターンで傷つき、別れてしまうことになるんです」

女子力が高いと同性から羨望の眼差しを受けますが、実は現実の恋愛や婚活ではかなり苦戦してしまうことがあります。

女性が先回りをすると、男性は手を抜き、怠け者になってしまいます。そのため最終目的である性的な関係をすぐに迫ってしまうのです。

つまり佳子さんが全部やってくれるので、「やることは性的なことしかない」という結論に達した男性が関係をもちかけるのです。

解決策は「放置すること」。相手にデートの場所を決めてもらい、奉仕させましょう。

先回りをするのは日ごろの習慣や癖かもしれません。日常を振り返ってみましょう。様々な人間関係でも先回りをしているかもしれません。それを少しずつ変えていくことで、婚活でも相手に委ねることができるかもしれませんね。

また、「先回りをする」のは、生まれつきなのでしょうか。もし後天的に作られたのなら、理由を探っていくと原因がわかるかもしれませんね。

いづれにしても、先回りして全部自分で決めてばかりいると、グータラな男性しか寄ってきません。「先回り」の性格を少しだけ緩めることをおすすめします。

2: 世話好きは損をする!?

Web編集者の友梨佳さん(仮名・33歳)は、料理も得意でおもてなしも大好き。そのため飲み会の幹事を進んでやっています。最初のうちは楽しかったのですが、それがだんだんとしんどくなっていったといいます。

「幹事をやることで結果的に私の人脈を惜しみなく与えることになったんですが、参加者に仕事の縁が生じてもカップルが誕生しても、まったく私に連絡もなくとても寂しい思いをしました」

さらに仕事関係者に大事な人脈を奪われるなど、裏切りや義理を欠く人が多くなり、しまいには好意を抱いていた男性が参加した女性と付き合ってしまったそうです。

人に与えたり尽くす友梨佳さんに感謝する人がいなかったというのは、恩知らずが多いとつい憤慨してしまいますね。

しかし人間というものについて深く知ることで、傷つくこともなくなります。

アメリカの作家、D・カーネギーの著書『道は開ける』は日本国内だけで300万部以上の売り上げの大ヒット作です。悩まない方法をテーマにしたこの書籍の名言を紹介しましょう。

「人は感謝を忘れがちである。感謝を期待することでなく、むしろ喜びのために与えることである」

「恩知らずを予期しよう」

どうですか? なかなか鋭い視点で、人間関係の機微を教えてくれますね。

友梨佳さんのように、人のために尽くすのはとても素晴らしいことですが、でも結果的に自分が傷ついてしまうのならこれまでのやり方を変えることをおすすめします。尽くすことで、縁が生じるという考えを捨てましょう。

例えば、友梨佳さんのような世話好きで社交的なタイプとは正反対の、非社交的だけど真面目な研究員や職人気質の男性などに目を向けてみるのはいかがでしょう。

今までの人間関係になかったタイプと縁が生じることによって、友梨佳さんの長所が生かされ、自分の魅力を再確認できるかもしれません。

3: 自分の価値を把握しないと…

麗華さん(仮名・38歳)はすらりと背が高くロングヘアの美しい女性。美容関係の外資系企業で人材の育成を担い、たびたび本社のあるヨーロッパへと出張に出かけます。

ファッションセンスも抜群で、料理上手。品の良い家庭で育った麗華さんですが、近寄ってくる男性はなぜかだめんずばかり。

SNSで知り合った10歳年上の個人事業主は、複数の深い関係の女友達を持ち、結婚願望はまるでなし。それでも彼と別れられなくて悩んでいます。

美しく仕事もできて、年収も女子力も高い女性に、振られるかもしれないというリスクを背負ってまで男性はアプローチしないものです。男性の自信のなさにはちょっと幻滅してしまいますが、それ現実というもの。

そのため綺麗な女性ほど図々しくて自分勝手なだめんずと付き合ってしまう傾向になるのです。

まず自分が「高嶺の花」だと自覚すること。プライドが高いと思われるかもしれない。でもそれをまず受け止めましょう。

そのうえで、好意をもった人に自分からお茶などに誘ってみましょう。自分から近づいていって、距離を縮めることで、縁を自分で引き寄せるのです。

女子力の高い女性のモテない理由は総じて、相手に与えすぎてしまうこと。

自分だけが動こうとせず、たまには相手に頼ってみる努力をしてみましょう。自分自身が「女子力が高い」だけではなく、素敵な男性と釣り合うだけの「いい女」であることも自覚することが大切です。

今回の、女子力が高い女性の失敗から学ぶ、モテるコツを実践してみてくださいね。

(mimot.(ミモット)/ 夏目 かをる)

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