【新型コロナ】神奈川のコロナ感染者、3週連続増 定点当たり4.38人に

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県は8日、県内約380カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表した。5月29日~6月4日までの1週間で、定点医療機関当たりの平均患者数は4.38人となり、前週に比べて0.95人増加した。5月8日の5類移行後、前週比で増加するのは3週連続となる。

 報告された患者数は県内全体で1599人だった。保健所の管轄別でも、藤沢市などを除くほとんどの地域で報告数が前週に比べて増えていた。

 定点当たりの報告数が最も多かったのは鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(三浦市)の6.67人。最も少なかったのは小田原保健福祉事務所足柄上センター管内(南足柄市、中井、大井、松田、山北、開成町)で1.00人。県衛生研究所の担当者は「年代別では特に10代前半や20代、50代の感染者が多い。ウイルスがなくなった訳ではないので、基本的な感染対策を心がけてほしい」としている。

 定点報告数の推移(5月7日以前は参考値)では、4人を上回るのは1月30日からの週(4.48人)以来となる。1月30日からの週は、1日当たりの平均で約2300人の感染者(全数把握)が県内で確認されていた。

 一方、6月7日時点の入院者数は480人(前週比107人増)で、このうち重症者は14人(同4人減)。確保病床の使用率は11.34%で、このうち重症用病床は4.59%だった。

 5類移行に伴い、感染者の全数把握は廃止され、定点医療機関から報告される感染者数を県がまとめて週1回、公表することになった。

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