ウェストハムは6月7日、ヨーロッパカンファレンスリーグ決勝でフィオレンティーナと対戦し、1-1で迎えた90分にジャロッド・ボーウェンが決勝ゴールを決めて優勝を飾った。
ウェストハムにとっては43年ぶりの主要タイトルであり、表彰式でトロフィーを掲げたのはイングランド代表MFデクラン・ライスだったが、彼にはアーセナルやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルンなどが強い関心を示しており、今夏の移籍が濃厚と見られている。
ライス自身はタイトル獲得後、去就について口を開き、「他のクラブからの関心があるのは間違いないが、ウェストハムとの契約はまだ2年残っている。僕はこのクラブを愛しているし、このクラブでプレーするのが好きだ。チームのキャプテンでもあるし、本当にこのクラブが大好きなんだ」と語っているが、同クラブのデイヴィッド・サリバン会長はすでに彼のクラブ残留を諦めているようだ。
イギリスのスポーツ専門チャンネル『スカイスポーツ』のウェブサイトによると、サリバン会長はライスの去就について「移籍することになると思う。我々は彼とそのような約束を交わしている」とコメント。
「彼はすでにこのクラブを離れることを決意しており、そうしなければならない時が来ている。そして、我々は彼の代わりを探さなければならない」と続け、今夏のライス移籍を許容していることを示唆した。
また、サリバン会長は「18カ月前、ライスに週給20万ポンド(約3484万円)での契約延長のオファーを提示したが、彼はそのオファーを固辞した。このクラブにとどまりたいと思っていない選手を引き留めることはできない」と、契約延長交渉が破談に終わったことを明かしたうえで、今後の動きについては次のように語っている。
「木曜日(6月8日)頃から正式なオファーが届き始めるだろう。3、4のクラブが興味を示しているようだ」
ECL決勝の試合が残っていたため各クラブは静観していたが、決勝が終わり、ウェストハムのシーズンが終了したことで、今後は移籍交渉が本格化するはず。ライスの新天地はどこになるのだろうか。