【シンガポール】UOB銀、日本に海外投資支援センター開設[金融]

UOB銀行は日本にFDIアドバイザリーセンターを開設した(中央はウィー・イーチョン副会長兼CEO、同行提供)

シンガポールの金融大手UOB銀行は8日、日本に海外直接投資(FDI)アドバイザリーセンターを開設したと発表した。同センターの開設は10カ国・地域目となる。東南アジア諸国連合(ASEAN)で事業を始める日本企業の支援に特化したワンストップ型プラットフォームとなることを目指す。

新たなセンターを東京に設置した。UOBがアジア地域に持つ既存のFDIアドバイザリーセンターとの連携や、同地域で培ってきた事業の知見、幅広いネットワークを生かし、日本企業のASEAN進出を後押しする。

ASEAN加盟国10カ国は、日本企業の有力な海外直接投資先となっている。製造、卸売り、小売りなどの分野で投資が伸びているほか、企業の規模別では特に中堅企業による投資が活発化している。

サプライチェーン(供給網)の移行や米中貿易摩擦、ASEANでの消費者市場の拡大、デジタル経済の成長といった要因を背景に、日本企業の域内進出は今後さらに増えることが見込まれるため、日本に新センターを開設した。

UOBは2011年に海外直接投資事業を立ち上げて以来、300社以上の日本企業に対して東南アジア進出を支援してきた。FDIアドバイザリーセンターは、日本以外ではシンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、インド、中国、香港に置いている。

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