関東甲信、平年より1日遅く梅雨入り 恵みの雨待つハナショウブ

梅雨入りした曇天の下、風に揺れるハナショウブ=8日午後2時、宇都宮市西川田4丁目

 気象庁は8日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より1日遅く、昨年に比べ2日遅い。

 宇都宮地方気象台によると、今後1週間は低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多くなる見込み。梅雨明けは、平年並みなら7月19日ごろという。

 8日の栃木県内は日中、広い範囲で曇りとなった。宇都宮市西川田4丁目の県総合運動公園水生植物園では紫、白、黄色のハナショウブが湿った風に揺れていた。

 同公園中央エリア管理事務所によると、今年は約2500株あるうちの半数を植え替え、年度内に木道改修も控えて植生エリアを縮小中という。あと1週間ほど楽しめる。同市今宮4丁目、主婦石附春美(いしづきはるみ)さん(71)は「暑い日が続いて雨が恋しそう。梅雨の恵みで少しでも元気に咲いてほしい」と期待していた。

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