金沢市、合宿誘致を強化 金沢学院大や星稜大と連携

金沢プールで一斉にスタートする選手。金沢市は学生らの合宿誘致を強化する=3月、金沢市内

  ●「強豪校と練習」呼び水に 交流プログラムづくり、6月補正案計上

 金沢市は、大学や高校の文化スポーツ活動の合宿誘致に向けた取り組みを強化する。金沢学院大や金沢星稜大などと連携し、市内の強豪校との練習試合を盛り込んだ交流プログラムをつくる。競技力の向上が図れることをPRするとともに、宿泊や食事、買い物を通じて地域経済の活性化につなげる。6月補正予算案に600万円を計上する。

 合宿誘致に向けた交流プログラムは、スポーツ施設が充実している金沢学院大や金沢星稜大などの運動部との練習や試合を取り入れ、「強豪校との練習」を呼び水とする。合宿を行ったチームとともに、地元校のレベルアップを狙う。

 市内のスポーツ施設では、フランスの水泳代表チームが東京五輪の事前合宿に使った実績がある金沢プールの活用を促す。

 文化体験などのメニューも用意し、金沢ファンの開拓を進め、首都圏で開催される展示会に出展し、合宿を呼び掛ける。スポーツ庁の新たな補助制度を活用する。

 市の合宿誘致は今年度から、文化やスポーツでの地域活性化を目指し、競技会の誘致や開催支援を行う「金沢文化スポーツコミッション」が積極的に取り組んでいる。市内での合宿では小学生から大学生までを対象に延べ25泊以上した場合、1人千円を助成している。

 今回の取り組みで誘致を推進し、今年度の助成申請数は前年度比約1.5倍の200件、延べ宿泊者は約1.8倍の6千人を目指す。

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