祭礼などに交際費 鹿沼市長の支出「不当」と返還請求 市議が住民監査請求

鹿沼市役所

 鹿沼市の佐藤信(さとうしん)市長が同市内の寺院と神社計3カ所で行われた祭礼などで「直会会費」として公金を支出したのは憲法で定める政教分離に違反するとして、同市の鰕原一男(えびはらかずお)市議(75)=口粟野=が8日、佐藤市長に市長交際費として支出した計3万円の返還を求める住民監査請求書を市監査委員事務局に提出した。

 請求書によると、鰕原市議は佐藤市長が今年1月から2月にかけて出席した「節分祭追儺(ついな)式」や「節分厄除(やくよ)け祈願護摩法要」などを「宗教行事または宗教的行為もしくは宗教的内容を伴う行事」と指摘。領収書の名目が3件中2件で「祈願料」だったことからも「宗教行事への参加費用は本来私費で支払うべきで、公費で支払った行為は違法、不当な支出」と主張している。

 

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