梅雨前線などの影響で静岡県内各地では6月9日朝にかけて、激しい雨が降りました。下田市では5段階の警戒レベルのうち、上から2番目にあたるレベル4「避難指示」が発令されています。
梅雨前線と低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内各地では9日朝にかけて激しい雨が降り、未明から県中部や伊豆半島に大雨警報が出ました。
下田市では土砂災害の危険が高まっているとして、5段階の警戒レベルのうち上から2番目にあたるレベル4「避難指示」が発令されました。下田市は、市内全域の約1万500世帯、1万9900人に対して避難指示を出し、避難所を開設しました。また、南伊豆町にも一時、避難指示が出されましたが、午前11時40分に解除されています。
＜山口駿平記者＞
「午前11時の敷地川です。昨夜からの雨で川の水は増えていますが、氾濫することはありませんでした」
前週の記録的豪雨で堤防が決壊した磐田市の敷地川では、8日夜までに堤防の応急工事を終えたこともあり、浸水被害などはありませんでした。磐田市は、8日夕方から豪雨で被害のあった地区53カ所に避難所を開設し、早めの避難を呼びかけました。
2日の豪雨で最大150cm浸水した沼津市大岡のきせがわ病院周辺でも、8日から大雨や増水に備えて対策が取られていました。国土交通省の職員が大雨に備え、ポンプ車などで夜通し待機し、これまでに川の増水や浸水被害は確認されていません。
＜竹川知佳記者＞
「午前10時前のJR静岡駅です。大雨による影響が心配されていましたが、新幹線・在来線ともに通常通り運行しています」
JR東海によりますと、午前10時現在、新幹線、在来線ともに県内区間での運休や遅れは出ていません。
