子どもの医療費助成、また大津市が申請書紛失 不適切な事務処理相次ぐ

大津市役所

 大津市は8日、小児がんなどの小児慢性特定疾病に関する医療費助成制度で、医院などから提出を受けた指定申請書をさらに3件紛失していたと発表した。市は今年3月、24件の申請書紛失を含む計32件の不適切な事務処理があったと公表していた。

 同制度は、市長が指定する医療機関を利用した患者が治療費の公費助成を受けられる。今回紛失が判明した申請書は、市長指定を受けるために医院や薬局が2021年7月~22年9月に出した3件。今年3月の不適切事案発表後、再調査などで明らかになった。市によると、今回の判明分も同じ健康推進課職員が紛失していたという。

 前回公表分も含め、患者の受診に影響はなかったという。市は医院などに再申請を求め、指定手続きを進めている。

© 株式会社京都新聞社