生後まもない赤ちゃんの遺体遺棄事件 「逆送」のベトナム人技能実習生の女(19)を起訴 広島地検

広島・東広島市の空き地に赤ちゃんの遺体を遺棄したとして、19歳のベトナム人技能実習生の女が逮捕された事件で、広島地検は9日、女を起訴しました。

死体遺棄の罪で起訴されたのは、住居不定・ベトナム人技能実習生の女(19)です。

起訴状などによりますと、女はことし2月1日ごろ、東広島市の空き地で地面に穴を掘り、男児の遺体を穴に埋めて遺棄したとされています。

検察は認否について明らかにしていませんが、女は逮捕時、警察の調べに対して「間違いありません」と容疑を認めていました。

女は、広島家裁に送致されていましたが、家裁は6月1日付けで事件を検察官に送り返す、いわゆる「逆送」をしていました。

逆送の理由について、家裁は、「わが子の死体を敬うという意識を欠き、地域社会の平穏に与えた影響も見過ごせない」と指摘したうえで、「日本語でのコミュニケーション能力が著しく低いため、保護処分による更生援助は困難で、実効性は乏しい」などとして、刑事処分が相当としていました。

起訴されたことで、女は20歳以上と同様に刑事裁判を受けることになります。

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