「静岡東急スクエア」7月中旬で営業終了へ コロナ禍などで客足遠のく すでに閉店セール中のテナントも

静岡市の大型商業施設「静岡東急スクエア」が7月中旬の営業終了に向けて、準備を進めていることが分かりました。

静岡市葵区の大型商業施設「静岡東急スクエア」は近年、入居するテナントが相次いで撤退し、7月中旬の営業終了に向け、準備していることが分かりました。東急スクエアの運営会社は、入居するテナントに閉館を通知しているということです。

東急スクエアは、2017年に営業を終了した「SHIZUOKA 109」がリニューアルする形でオープンしました。「SHIZUOKA 109」は10~20代の若い女性がターゲットでしたが、後継の東急スクエアは幅広い客層にアプローチする狙いで、外観やテナントなどを大きく変更しました。オープン当日は、約1500人が列をつくるなど静岡市街地ににぎわいを生み出してきました。

しかし、近年は新型コロナの影響や周辺の商業施設との競争などを受け、客足が遠のいていました。東急スクエアの複数のテナントでは現在、閉店セールを実施しているところがあり、すでに市内の別の商業施設に移転を決めた店もあります。

東急スクエアに隣接していた「静岡マルイ」も業績の低迷を理由に2021年3月に閉店しています。静岡市の中心街の有力な商業施設が相次いで閉館することで、市街地の空洞化が懸念されます。

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