「詐欺の典型例だ」情報セキュリティー教える高専職員ら、高齢男性の被害防ぐ

感謝状を受け取った西出さん(右下)、蔭山さん(左下)ら(舞鶴市南田辺・舞鶴署)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、京都府警舞鶴署は舞鶴市内のコンビニ店員2人と利用客1人に感謝状を贈った。

 店員は「ローソン舞鶴福来店」に勤務する中西愛鈴さん(22)と日星高3年の西出庵さん(17)。4月16日正午頃に来店した高齢男性が電子マネー8万円分を購入しようとしたのを不審に思い、「詐欺かもしれませんよ」と声をかけて購入を思いとどまらせようとした。

 居合わせた舞鶴工業高等専門学校技術職員の蔭山海一郞さん(29)が、男性宅まで付き添って状況を確かめたところ、パソコンに怪しい警告画面が表示されているのを確認。詐欺だと確信し、同署に相談した。蔭山さんは舞鶴高専で情報セキュリティーも教えており、典型的な例だと思い当たったという。

 5月26日に曽根裕之署長から感謝状を受け取った西出さんは「被害を防げて一安心した。蔭山さんの働きに助けられたので感謝したい」と話していた。

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