演出・栗山民也×森田剛×三浦透子が舞台初競演! イプセンの知られざる傑作『ロスメルスホルム』、公演ビジュアル解禁!

主演・森田剛、ヒロイン・三浦透子がぶつかり合う人間ドラマ『ロスメルスホルム』が10月28日(土)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールを皮切りに舞台上演される。 このたび、そのメインビジュアルが完成した。

「近代演劇の父」イプセン × 「日本演劇界の巨匠」栗山民也、理性、情欲、打算、ひとたび均衡が破れた時、現れてくるものとは──

「近代演劇の父」と称されているノルウエーの劇作家ヘンリック・イプセン。世界中で今もなお上演され続けている『ペール・ギュント』『人形の家』『野鴨』『ヘッダ・カブラー』など、現代を生きる私たちの心にも訴えかける名作を数多く世に残している。 1886年に書かれた『ロスメルスホルム』は、古く凝り固まった時代から新しく解放されつつある時代の中、保守的な思想と進歩的な思想の人々との対立を、緊張感のある心理描写で描いた人間ドラマ。 この、イプセンの作品の中で最も複雑で多面的な演劇という評価がある一方、最高傑作のひとつともいわれる本作品を、2019年読売演劇賞大賞・最優秀演出家賞に輝いた日本演劇界の巨匠・栗山民也が手掛ける。観客の想像力を刺激する演出とともに、物語の持つ命題にどのように迫るのか注目だ。

主演・森田剛、ヒロイン・三浦透子 初共演となる2人がぶつかり合う人間ドラマ、閉塞感と冷たい雰囲気を表現したドラマチックなビジュアルが完成!

主演のヨハネス・ロスメルを演じるのは森田剛。ヒロインのレベッカに三浦透子。共演には、浅野雅博、谷田歩、櫻井章喜、梅沢昌代と確かな演技力を持つ俳優が顔を揃える。 そしてこのたび、公演ビジュアルが完成。全体の色味は水をイメージさせるひんやりした青味、そして部屋を照らすのは窓からの光のみ。窓の向こうには物語の鍵となる水車、そして代々続く保守的な家の閉塞感と冷たい雰囲気をドラマチックに表現している。 ロスメルとレベッカの本当の関係にはいったいどのような感情が隠されているのか……ロスメルスホルム(ロスメル家)で繰り広げられる奥深い人間ドラマに期待したい。

ものがたり

歴史と伝統に縛られたロスメルスホルムと呼ばれる屋敷には、所有者ヨハネス・ロスメル(森田剛)と家政婦のヘルセット(梅沢昌代)、そしてロスメルの自殺した妻ベアーテの兄・クロル教授(浅野雅博)の紹介により、レベッカ(三浦透子)という女性が下宿人として住んでいた。 ある日、ロスメル家を訪ねたクロル教授は、モルテンスゴール(谷田歩)が掲げる「新しい進歩主義」に対抗すべく、ロスメルを保守派に引き込もうとするが、ロスメルはレベッカの影響でこの古い体質から解き放たれようとしていた。 ロスメルは若い頃、家庭教師だったブレンデル(櫻井章喜)という自由思想家に影響されていて、レベッカは、その彼の後を継ぎ、自分こそがロスメルを自由にすることができる人物だと信じていたのだ。 説得を試みるクロルはレベッカがベアーテを死に追いやった原因だと告げる。「進歩主義の同志」というレベッカへの気持ちは愛情だったのかと気づくロスメル。心に罪を抱いたロスメルとレベッカがとった道とは……。

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