【アカウミガメ産卵】2023年では初確認 順調なら8月初旬に子ガメたちが海に帰る姿が… 静岡・南伊豆町

8日 朝、静岡・南伊豆町の入間海岸で、アカウミガメの産卵が確認された。2023年になって、南伊豆町でアカウミガメの産卵が確認されたのは初めてだという。

南伊豆町にある入間海岸は、小さな入り江になった穏やかな場所。8日、この海岸付近を散歩していた住民が「ウミガメが産卵したような形跡がある」のを見つけ、地元の区長に連絡した。連絡を受けた藤田亨区長が、ウミガメ保護監視員の人たちと産卵場所を探し、卵を発見した。大きさはピンポン玉ほどで、数は80個から100個あるという。

(南伊豆町 藤田 亨 入間区長)

「地元としては非常にうれしい、海岸の整備とか美化を心がけてやっていきたい」「また戻ってきてくれたらうれしい」

(南伊豆町ウミガメ保護監視員 白井和成さん)

「今から30年前に入間で生まれたお母さんが戻ってきた」「おととし初めて戻ってきた、2021年に、多分そのお母さんと思われる」

南伊豆町では2023年から、自然の状態に近い形のふ化を促すため、産み落とされた卵を掘り起こさないで、ステンレス製の頑丈な網で覆い、産み落とした場所でふ化を見守る計画だ。順調にいけば8月初旬に子ガメたちが海に帰っていく姿が見られそうだという。

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