マンボウ仲間入り 早くも来館者から人気 水族博物館「うみがたり」

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は9日から、マンボウの公開を始めた。水槽内をゆったり泳ぐ姿は早くも来館者の人気を集めている。

公開が開始されたマンボウ。壁にこすらないよう水槽内のシートで保護している

 展示の個体は八景島シーパラダイスから5月24日に到着した。全長83センチ、背びれから臀(しり)びれまでの体高1メートル、体重31キロ。大きいもので全長3メートルになるというマンボウの中では小型で、若いものと推測されている。
 マンボウは敏感で、多くの見学者が来ると、餌を食べなくなったという事例もあるという。同館は水槽に衝突防止のシートを設置、公開時間を少しずつ延長する慣らしを経て一般公開に至った。飼育担当の杉山けいさんは「時間をかけて準備し、(同館の)5周年と重なった。ゆったり泳ぐ姿を見て、ゆったりしてもらえれば」と話した。

◇マゼフェス・よいち実施 9、10日に第1駐車場で
 同館に近接する海浜公園(同市西本町4)で10、11の両日、マゼランペンギンをテーマにしたアートマーケット「マゼランペンギンクラフトフェスタ上越」(マゼフェス)が開かれる。同イベント実行委員会は9、10日正午から午後8時まで、同館第1駐車場で食と酒が楽しめる「Magefes YOICHI(マゼフェス・よいち)」を実施。同館も午後6時から同8時まで、夜間の特別開館とペンギンに関するトークショーの「ペンギンナイト」を行っている。
 うみがたりとの連携を深めるため、同館と海浜公園の中間点となる場所で実施。同駐車場はもともとイベントの会場として想定されており、この日は飲食4店、ドリンク3店が出店、海やペンギンにちなんだ趣向で出店している。
 竹内隆幸実行委員長は「(マゼフェスは)市外、県外から前泊で来場する人もいて、うみがたりが夜に開館してくれるので見学できてありがたい。今後も7月から9月のハイシーズンに実施できれば」と話している。

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