乳児が食べ物などを喉に詰まらせた時の対処法は?窒息状態になると数分で呼吸が止まり心停止する可能性も

愛媛県新居浜市内の保育園で、リンゴを食べた生後8か月の乳児が重体となっている事故。万が一、幼い子どもがのどに詰まらせた場合、私たち周囲の大人はどう対処すれば良いのでしょうか?

新居浜上部のぞみ保育園では5月16日、生後8か月の男の子が給食で生のリンゴを口にした後、一時心配停止となり、現在も重体となっています。

この事故を受け、新居浜市内で8日夜、講習会が開かれ、保育士およそ50人が救急隊員から緊急時の対処法を学びました。

赤ちゃんの場合、突然声がでなくなったり唇が紫色になっている場合などは、窒息の疑いがあります。1歳未満の乳児が食べ物などをのどに詰まらせた場合、どう対処すれば良いのでしょうか?

その1つが背部叩打法です。うつぶせに抱きあげて、手の平の付け根で背中の肩甲骨の間のあたりを5~6回たたきます。

もう1つが胸部突き上げ法。子どもを仰向けに寝かせて後頭部を支え、みぞおちのあたりを指で突き上げるように押します。

これらをそれぞれ数回ずつ、交互に行います。

もし意識や呼吸がない場合は、速やかに心肺蘇生に移り救急車を呼びましょう。窒息状態になると、数分で呼吸が止まり、心停止する可能性もありますので、こうした対処方法を知っておくことも大切です。

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