手塩にかけ、高品質維持 GI「東根さくらんぼ」品評会

「東根さくらんぼ」の品質を競った品評会=東根市・JAさくらんぼひがしね東根営農センター集荷場

 農林水産省の地理的表示(GI)に登録されている「東根さくらんぼ」の品評会が9日、東根市のJAさくらんぼひがしね東根営農センター集荷場で開かれ、生産者が手塩にかけて育てたサクランボ「佐藤錦」約60点を審査した。出品された果実は10日に東京・豊洲市場で競りにかけられる。

 パック詰め(500グラム入り2パック)の部に10点、バラ詰め(1キロ)の部に49点が出品され、県と市、JA全農山形の担当者計4人が着色や玉ぞろいなどを確認した。春先の霜害などの影響が懸念されたが、審査した県村山農業技術普及課の堀雅彦普及推進主幹兼課長は「霜対策や結実確保に努め、GIにふさわしい品質がそろった」と評価した。

 品評会は同JA(松浦洋二組合長)と果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会(会長・土田正剛市長)が主催した。

 主な入賞者は次の通り。

 ◇パック詰め▽最優秀賞一席=岡崎貴嗣(東根)▽同二席=高橋和貴(同)▽同三席=武田拓(同)

 ◇バラ詰め▽最優秀賞一席=土田悠貴(大富)▽同二席=寒河江司(同)▽同三席=佐藤彦吉(同)

 ◇糖度賞 植松郷(大富)25.35度

「東根さくらんぼ」の品質を競った品評会=東根市・JAさくらんぼひがしね東根営農センター集荷場

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