U-20日本代表DF松田隼風、水戸からドイツ2部ハノーファーのU23へ期限付き移籍!「厳しい環境に身を置きたい」

水戸ホーリーホックは9日、DF松田隼風がドイツ2部に所属するハノーファー96のU23チーム(※実質4部)へ期限付き移籍をすることを発表した。

松田隼風は2003年10月2日生まれの19歳。JFAアカデミー福島で中高の6年間を過ごし、2022年に水戸でプロ入りした。1年目の昨季は12試合に出場している。

今年はU-20日本代表としてU20アジアカップとU-20ワールドカップに出場。左足の正確なキックが持ち味の左サイドバックとして攻撃に厚みを持たせた。

水戸とハノーファーは今年4月、育成業務提携を発表。7月1日から3年間の提携がスタートするが、今回の移籍はその提携の中に含まれる条項の一つで、ハノーファーが松田を高く評価したことから実現に至ったものだという。

松田の移籍期間は2023年7月1日から2024年6月30日まで。

以下はハノーファーのアカデミーダイレクターと松田のコメント。

ハノーファー96アカデミーダイレクター ユリアン・バットマー氏

「松田隼風選手のU23チームへの移籍が実現することは、水戸ホーリーホックとの提携関係をより良いものにしていく上で大きな意味を持つことです。才能に溢れ、非常に高いモチベーションを持った左利きのサイドバックがハノーファー96のファミリーに加わり、我々のアカデミーチームでプレーすることで、ヨーロッパでのキャリアをスタートしてくれることを非常に嬉しく思っています」

松田隼風

「この度、ドイツブンデスリーガ2部に所属するハノーファー96のU23チームに期限付き移籍することになりました。僕はこれまでの各年代別の代表チームの活動で、海外の選手たちと対戦する機会に恵まれてきたこともあり、少しでも早く海外挑戦をしたいという思いを持っていました。また、今年5月に行われたU20W杯に出場させていただいたことで、あらためて自分の課題にも気づかされました。そんな中、クラブの取り組みがきっかけとなり、ハノーファー96からお話をいただけたことは大変光栄ですし、自分の成長のためにも海外の厳しい環境に身を置きたいと思い、今回の移籍を決断しました。

特別指定も含めると約2年間、いろいろな経験を通じて選手としても人としても大きく成長させてくれただけでなく、今回の移籍も快く送り出してくれたクラブのすべての皆さん、そしてスタジアムやアツマーレでいつも僕を鼓舞してくれたファン・サポーターの皆様に心から感謝しています。今チームは少し苦しんでいる状況ですが、きっとここから好転していくと信じていますし、ドイツから水戸ホーリーホックの躍進を応援しています。

まずは一年間の期限付き移籍となりますが、次のステップを勝ち取れるよう、そしてもっともっと良い選手になっていけるよう、一日一日を大切に過ごしてきますので、今後も応援いただけると嬉しいです。いつか自分の成長の証と感謝の気持ちを水戸ホーリーホックのユニフォームを着て、ピッチで表現する日を僕自身、楽しみにしています。頑張ってきます!!」

松田は今週末、11日(日)に行われるホームのジェフユナイテッド千葉戦が水戸でのラストマッチ。その後、現地でのメディカルチェックを経て、正式な契約を結ぶ。

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