来日のバルセロナ、メッシ以上の市場価値を持つ世界的スター5人

来日して6月6日にアンドレス・イニエスタが所属するヴィッセル神戸との親善試合をプレーするバルセロナ。

『Transfermarkt』による市場価値がリオネル・メッシ以上の選手たちをまとめてみる(来日メンバーから外れた選手も含めると7人)。

市場価値は年齢が大きな要素になるが、メッシは35歳ながら、4500万ユーロ(67億円)もの市場価値がある(なお、出場数などのデータは最終節前のもの)。

7位 背番号22:ラフィーニャ

市場価値:5000万ユーロ(75億円)、26歳のブラジル代表FW

今季リーズから5800万ユーロ(87億円)の移籍金で加入すると、35試合で7ゴール7アシストをマーク。

切れ味鋭い左足を持つウィンガーだが、バルサ1年目はアップダウンも経験した。チャビ監督の交代にベンチを殴りつけて怒りを露わにしたシーンも話題に。

父親はミュージシャンで、彼本人もノートをタンバリン代わりにしたり、ペンでドラムを叩いたりなど学校の先生たちを驚かせていたとか。

決して恵まれているとはいえない環境だったが、出身地ポルトアレグレのスポーツを通じて子どもたちを救うという社会的プロジェクトによって見出されたそう。

ただ、幼い頃から才能は確かだったものの、体が痩せていたことであまり評価されず。それもあり、ブラジルではなく欧州でプロとして開花した。

ロナウジーニョと同じポルトアレグレの地域出身で、家族同士も仲がいいとか。ちなみに、愛犬はゴールデン・レトリバー。

日本ではハフィーニャとも表記されるが本人の発音がこちら。

普通に、ラフィーニャだ。

4位タイ 背番号23:ジュール・クンデ

市場価値:6000万ユーロ(90億円)、24歳のフランス代表DF

今季、セビージャから5000万ユーロ(75億円)で移籍すると、28試合で1ゴール3アシストをマーク。

身長178cmとDFとしては小柄だが、センターバックと右サイドバックでプレー可能。スバ抜けた身体能力と確かな足元、インテリジェンスを兼備する。

リオネル・メッシの放ったフリーキックをバックステップを踏みながらのジャンプ一発でクリアしたシーンで一躍その名を知らしめた。

彼は超個性的なファッションセンスでも有名で、日本のファッションブランドも御用達。

来日した際にはその出で立ちにも注目だ。

4位タイ 背番号21:フレンキー・デヨング

市場価値:6000万ユーロ(90億円)、26歳のオランダ代表MF

2019年に8600万ユーロ(130億円)でアヤックスから加入、今季は32試合で2ゴール4アシストをマーク。

自由を与えられていたオランダ時代はベッケンバウアー級のゲームメイカーとして圧倒的な存在感を放っていたが、バルサでは趣が異なる。チャビ監督はSPORTのインタビューでこう説明した。

「フレンキーは選手としての素晴らしさを爆発させることができるのに最適な場所をついに見つけた。

我々はたくさんビデオを作った、特にポジショナルプレーの。彼にとってポジションをキープするのはとても難しいことだった。

彼はボールがあるところに行くことを好むオールラウンダーだ。それに慣れていた。

かなり話し合ったよ。アヤックスではボールのあるところに行っていた。

昨年、彼にはよりポジショナルプレーを求めた。より我慢し、ピボットの後ろでボールを受けることを。彼はピッチ上でよりハッピーになったと思う。

我々はインテリオール(インサイドハーフ)が底まで下がってくることができるシステムを見出した。

ウィンガーが中に入り、サイドバックが幅をとる。すると、フレンキーは自然体でいられる」

彼はテクニックに目がいきがちだが、フィジカルも圧倒的。バルサ入団時にフィジカルテストで驚異的な数値を叩き出し、「中長距離でオリンピックに参加できる」、「そうは見えないけれどフィジカルビースト」との評価を受けている。

4位タイ 背番号7:ウスマヌ・デンベレ

市場価値:6000万ユーロ(90億円)、26歳のフランス代表FW

2017年にドルトムントから1.4億ユーロ(210億円)で加入、今季は24試合で5ゴール6アシストをマーク。

驚異的なスピードと両足を遜色なく使えるテクニックを持つ無慈悲なウィンガーだが、バルサ加入後は低迷も味わった。ただ、チャビ監督は移籍騒動があっても変わらない信頼を寄せている。

先日にも「みんなはウスマヌのことを分かっていない。彼は並外れた男だ。 彼が見ているサッカー、彼の賢さは想像もつかないだろう。非常に知的な人間、みんなが思っている以上にね、彼は私が大好きな条件を持っている。別格の選手さ」と話したばかりだ。

3位 背番号4:ロナルド・アラウホ

市場価値:7000万ユーロ(105億円) 24歳のウルグアイ代表DF

バルサのカンテラ出身上がりで、今季は22試合で2アシストを記録。

バルサBでは安部裕葵とプレーともプレーした。190cm近い長身で高さがありながら、時速34.9キロを叩き出すほどのスピードをもっているため、右サイドバックとしてもプレー可能だ。

同僚だったジェラール・ピケも「彼は素晴らしいCB、10~15年はそうなるだろうね。全てを持っているよ。とても若いし、とてもいい頭を持っている。フィジカルも強いし、速くてパワフル、そして、ボールコントロールもいい」と絶賛。ダニ・アウヴェスは彼のリーダーシップも高く評価していた。

ちなみに、出身はウルグアイとブラジルの国境付近の街で、ダ・シウヴァ(Ronald Federico Araújo da Silva)という名前から分かるように母方の先祖はブラジル人。

ふくらはぎの故障で離脱中で来日メンバーからは外れた。

2位 背番号6:ガビ

市場価値:9000万ユーロ(135億円)、18歳のスペイン代表MF

バルサのカンテラ上がりで、今季は35試合で2ゴール4アシストをマーク。

最年少記録を次々に樹立してきた神童だ。17歳と62日でスペイン代表史上最年少デビューを果たすと、18歳にしてW杯初ゴールまで決めた。

バルサ仕込みのテクニックを持ち、左右両足が使えて、出し手にも受け手にもなれる。ただ、類稀なのは、小柄な体格からは像像できないハードかつアグレッシブなプレーができる点だ。

ダニ・アウヴェスも「競争心のかたまりのような信じられないクオリティがある選手だよ。ペドリよりもアグレッシブだ」と評価していた。

また、ルイス・エンリケ監督が「ガビはサッカーをするために生まれてきた」という言葉も使ったほどのセンスの持ち主だ。

1位 背番号8:ペドリ

市場価値:1億ユーロ(150億円)、20歳のスペイン代表MF

2019年にラス・パルマスから1750万ユーロ(26億円)で加入、今季は26試合で6ゴール1アシスト。

ガビとともにスペイン代表とバルサの将来を担う二枚看板のひとりであり、イニエスタの正統後継者だ。

ネイマールも「最上級だ。イニエスタを思い起こさせる」と語っており、チャビ監督も「試合への理解などがイニエスタを彷彿とさせる。あんな才能はほとんど見たことがない。純粋な才能ということなら、彼は世界一だ。間違いなく。ゲームの理解力こそが、彼を偉大にするもの。3人に囲まれて、失うだろうと思ったところでも失わない。それが才能だ」と大絶賛。

本人も大のイニエスタ好きだが、「(父親に)イニエスタみたいな髪型にしたい!とお願いしました、彼は僕のアイドルでしたから。でも、父からは彼はハゲているから無理だよと言われてしまったんです」という秘話を明かしたことも。

また、「僕のお金は両親が管理しています、彼らのものでもありますから。僕が最初に買ったのは、発売当初のプレイステーション5。今やりたいことは両親に家を買うか、今の自宅を改築すること」と話す孝行息子でもある。

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ただ、ふとももの負傷で離脱中で来日メンバーからは外れた。

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