面接継続は全日制の1割 来春の神奈川公立高入試 定時制は4割

神奈川県庁

 来春の神奈川県内公立高校入試から面接の一律実施が廃止されることに伴い、独自に実施を継続する高校は全日制が約1割の14校、定時制は約4割の12校であることが分かった。県教育委員会が9日に公表した入試選考基準で明らかになった。

 県教委は昨年4月、10分ほどの面接での評価は難しいことなどを理由に、2013年度入試から行ってきた一律実施を取りやめる方針を表明。継続する高校は、各校の判断で行う「特色検査」で残すとしていた。
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 面接一律実施の廃止を受け、第1次選考(募集人員の90%まで)で中学校での成績と学力検査をそれぞれどの程度重視するか、選考資料の比率に変更があった。

 今春入試までは(1)中学校での成績(2)学力検査(3)面接の3項目で計10割(各項目は2割以上)となるよう比率を配分(特色検査は別枠)。来春入試からは(1)と(2)で10割(それぞれ2割以上)になるよう変更された。

 全日制195学科・コースのうち、(1)中学校での成績と(2)学力検査を均等に取り扱う「各5割」が最多の96だった。学力検査を重視する(1)3割(2)7割が10、(1)4割(2)6割が42、中学校での成績を重視する(1)7割(2)3割が6、(1)6割(2)4割が41だった。各校の比率は県教委のホームページに掲載されている。

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