台湾の児童4年ぶり訪問 修学旅行で砺波に 球根掘り、夜高行燈曳き

大行燈を曳く文雅小の児童=砺波市中央町

 5日から修学旅行で来日中の台湾・嘉義(かぎ)市の文雅(ぶんが)小5、6年生17人が9日、砺波市を4年ぶりに訪れ、砺波チューリップ公園の花壇で球根の掘り取りを体験した。9日に市中心部で始まったとなみ夜高まつりで桜木町内会の大行燈(あんどん)を曳く体験にも取り組み、砺波の自然と華やかな伝統文化を満喫した。

 文雅小は2016年度から県花卉(かき)球根農業協同組合が輸出するチューリップの球根を購入し、水耕栽培に取り組む。16年度から修学旅行で砺波市を訪れ、今回が5回目となる。

 チューリップ四季彩館で、夏野修市長が歓迎の言葉を述べ、黄金木(ファンチンム)校長が「砺波市との交流を一層、深めたい」とあいさつした。沈煥東(シェンハントン)前校長が嘉義市の公園で開花したチューリップの絵を贈った。夏野市長も児童らに記念品を贈った。

 この後、砺波チューリップ公園の花壇で掘り取りを体験した。5年生の程柏(チェンポー)畯(チュン)君は「土を掘ると球根が2、3個に増えていて驚いた」と話した。掘り取った球根を使って、来春のチューリップフェアで「文雅小花壇」を設ける。

 夜にはとなみ夜高まつりに参加し、砺波市中央町の桜木町内会の大行燈を地元の住民や児童と一緒に曳き回した。近藤豪(まさる)会長が「修学旅行の思い出にしてほしい」と歓迎し、同市出町小6年の大野純吉君が「一緒に『ヨイヤサー』の掛け声で曳き回しましょう」と英語で呼び掛けた。一行は10日に帰国する。

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