砺波の夜空照らす大行燈 夜高まつり開幕

市街地に勢ぞろいした大行燈=9日午後8時半、砺波市本町

 砺波地方の行燈(あんどん)まつりを締めくくる「となみ夜高まつり」は9日、砺波市中心部で始まった。昨年は3基だった大行燈が今年は16基に戻り、小行燈3基とともに練る4年ぶりの本格開催となった。極彩色に輝く行燈が勇壮に曳(ひ)き回され、祭りの熱気がよみがえった。

 大行燈は夕暮れとともに各町内を出発し、若衆の「ヨイヤサー」の掛け声や太鼓、拍子木の音を響かせながら市街地を練り歩いた。午後8時5分ごろから、大行燈コンクールの審査が始まり、16基が本町通りに勢ぞろいした。

 大行燈は高さ6メートル前後あり、最上部に「御所車」や「花車」「桜の舟」の豪華な行燈が取り付けられ、前後の吊り物には「龍」「扇」「七福神」「蝶」などが飾られた。若衆によって動かされるたびに色鮮やかな光を放つ行燈が大きく揺れ、見物客を楽しませた。

 最終日の10日は午後8時40分から本町交差点付近の2カ所で大行燈がぶつかり合う「突き合わせ」が行われる。JR砺波駅前広場では大型スクリーンでぶつかり合いを映像で流す。

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